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出産や育児は結婚に優先する
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     「八日目の蝉」読了。読みながら1Q84と被る。もちろん、そう思うのは私の勝手なイメージですけど。それはそうとして、心理描写や情景描写がしっくりくるため、かなり入りこみながら読むことができました。面白い。ところが、どこかあまり「考えさせる」というシーンが少なかった気がします。終わってみると筆者は何を言いたかったのだろうか、と首をかしげてしまいました。
     ところが、この文庫本の巻末に収められている解説が実に秀逸です。池澤夏樹さんは最初にこう書き出す。
    この小説を読むに際して、まずは育児が快楽であることを再確認しておこう。
    主人公や登場人物はほぼ女性であるため、この前置きは強烈に鋭い。この前提がないと、しっかり本を読むことができないのではないかと思います。そして、二つ目に断言するのが、
    提示されているのは、出産や育児は結婚に優先するという考え方だ。

    という。至極当たり前のことだが、当たり前だからこそ、主人公も読む私もほとんど考えないのだと思った。
    社会人である以前に自然人であることに人は気づいて、宿った子を産んで育てることは(まだまだたくさんの困難を含むとはいえ)不可能ではない。

    この物語も面白かったけど、そこから共有すべき前提が突き付けられたことに感動してしまいました。
    忘れてますが、私たちは社会人である前に、人間で、人間である前に動物なんですね。
     
    | 名言 | 13:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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