2010.10.14 Thursday
本気で何かをしたいのなら、すべては自分にかかっているという事実を受け入れなければなりません。

この手の本を読むとアメリカの大学が如何に日本と異なるのかがよく分かります。世界でも有数の大学で優秀な学生に希望と勇気、チャレンジを教えているのです。
自分の持つスキルの幅を積極的に広げ、リスクを取って新しいことに挑戦する人の方が、自分のスキルや潜在能力はこれだと決めつけ、決まった役割に徹する人たちにくらべて成功する可能性がはるかに高いことは数多くの調査で示されています。
そのうち、人間は二つのタイプに分かれることがわかってきました。自分のやりたいことを誰かに許可されるのを待っている人たちと、自分自身で許可する人たちです。自分自身の内面を見つめて、やりたいことを見つける人がいる一方で、外からの力で押されるのをじっと待っている人もいます。
女性ならではの柔らかい語り口(Amazonで動画も見れます)で、私たちがどれだけの可能性に溢れ、その才能を生かすべきなのかひたすら説くという本なのです。かなり当たり前だと感じるところもありますが、出来ているか、と言われると耳が痛いところです。
そんなわたしが、みなさんに何より覚えておいてほしいことがあります。世の中にはたった五〇人しかいない、ということです。もちろん、実際にそうなのではありません。ただ、行く先々で、知り合いや知り合いの知り合いに出くわして、本当に五〇人しかいないのではないかと思えることが度々あるのです。隣に座った人は、自分の上司や部下になるかもしれません。観客になるかもしれません。義理の妹になる可能性だってあります。人生においては、同じ人が役割を変えて登場することがよくあります。私自身、かつての上司が助けを求めてきたり、逆に私自身がかつての部下に教えを請うたりする場面が何度もありました。わたしたちが演じる役割は、時とともに意外な形で変わり続けます。そして、驚くことに、おなじ人に何度も出会うのです。
もっともの衝撃的なのは、あとがきに書かれたこのこと。
諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授によれば、遺伝的に、ドーパミン第四受容体の遺伝子内塩基の繰り返し数が多いほど「新奇探索傾向」が強く、セロトニンが少ないと「損害回避傾向」強まるそうです。ちなみにある調査では、新奇探索傾向の強い日本人が7%であるのに対してアメリカ人は40%、損害回避傾向の強いアメリカ人が40%であるのに対して日本人は98%だったそうです。